インターフェースとデータ形式
FT702 V22風速・風向センサーには、デジタルとアナログ、二通りの出力オプションがあります。
品番 FT702LT は RS-485 出力のデジタル版です。インターフェースを使用し、風速・風向の測定結果をリクエストし、入手することができます。また、通信リンクにより、センサー内部の設定を指定または確認することができます。センサーはシンプルなASCIIデータを送受信し、共通の互換性のある NMEA 0183 MWV で出力する設定が可能であるため、海洋ナビゲーションに組み込むことができます。
品番 FT702LT/D は、2つの 4-20 mA 電流ループ出力を使用したアナログ版です。 それぞれの出力は、風速と風向に合わせて、適度な電流を供給します。
FT702LT センサーの測定可能な風速の範囲は 0-50m/sです。FT702LT/D の風速出力シグナルの表示は、 0-30m/s から 0-70m/s の間で範囲を調整することができます。出力はm/s、mphやknotsで設定可能です。
センサーに使用されているコネクタタイプは環境シーリングが行われ、腐食から保護されています。コネクタは、 K.K Fischer もしくは ODU から入手でき、ケーブル組立に供給オプションを与えています。 デジタルセンサーは5方向、アナログセンサーは8方向のコネクタを有します。
技術的仕様
センサー性能
測定原理 Acoustic Resonance (音響共振)。 (温度、気圧、湿度の変化を自動的に補正)
測定単位: 1秒当たりのメートル(m/s)、1時間当たりのキロメートル(kph)またはノット
標高: 0-4000m動作範囲
温度範囲: -40° to +85°C (動作および保管温度)
湿度 : 0-100%
浸水保護: IP67, EN 60529 (2000)
ヒーター設定: 0° to 55°C. ヒーター設定ポイントは指定可能。
電源要件
供給電圧: 20V~30V DC (24V DCノミナル)
供給電流 (ヒーター オフ状態) 30mA
供給電流 (ヒーター オン状態): 4A (デフォルト)、0.1-6A (最大) – ソフトウェアで設定可能。ヒーター消費電力はユーザ指定の設定ポイントにセンサーの温度を保つために必要なエネルギーによって変化します。 ヒーターとセンサーの電力消費量は、デフォルトでは99Wに制限されています。
安全性:UL 61010-1およびCSA 22.2.61010-1-04電気安全規格に準拠した認定コンポーネントとして証明
物理的特徴
センサー重量: 平面変種用320g (最大)、パイプマウント変種用350g (最大)
I/Oコネクタ 5方向 (RS485オプション)、8方向 (4-20mAオプション)、複数のコネクタ
デジタル センサー
FT702LT-V22-FF, FT702LT-V22-PM
インタフェース: RS485、電源ラインおよびケースから電気的に絶縁。
フォーマット:ASCIIデータ、ポーリングまたは継続出力モード
データ更新レート: 毎秒5回測定
アナログ センサー
FT702LT/D-V22-FF, FT702LT/D-V22-PM, FT702LT/D50-V22-FF, FT702LT/D50-V22-PM, FT702LT/D60-V22-FF, FT702LT/D60-V22-PM, FT702LT/D70-V22-FF, FT702LT/D70-V22-PM
インタフェース 4~20mA、電源ラインおよびケースから電気的に絶縁
フォーマット 風速用の4~20mA電流ループ1件 (異なったスケーリング係数も使用可能)。 風向用の4-20mA電流ループ1件(基準点の値は4mAまたは12mAに設定可能)。 双方のアナログ チャンネルは毎秒5回更新。
4~20mA設定ポート:このポートは、ユーザがアナログ センサーの内部設定を変更し、診断を行うためのものです。このインタフェースは、タービン コントローラ、データロガーやその他デバイスに恒久的に接続するためのものではありません。
ヒーティングシステム
センサーには、サーモスタット制御の「全体型」加熱システムが装着されています。センサーは、ユーザー指定する摂氏0度から55度の間のヒーター設定ポイントに温度保ちます。3つのソフトウェア制御ヒーターを使用して、センサー全体にインテリジェントに熱を分配します。
標準フォーマットでは、ヒーターは最大99Wを消費します。極度の環境では、0.1から6アンペアに電流限度を調整できます(電力供給と配線が条件になります)。センサーは小型であるため、効果的に電力を使用してセンサーの結氷を防止できます。ヒーターをスイッチオフすることもでき、その際は電流引き込みが25mAまで落ちます。
品証
FT702超音波式センサーは28を超える認証試験に合格しており、苛酷な環境下での使用に最適です。 取得認証の例:
- 雹EN 61215
- 腐食 ISO 9227 (2006)
- 塩水噴霧IEC 12944 C5-M
- 高度正弦波およびランダム振動EN 60068-2-6及び EN 60068-2-64
- 落下EN 60068-2-31
- 砂と埃、霧と雨DEF STAN 00-35 CL25, CL26, CL27
- 侵入保護 IP67 氷 MIL-STD-810G、メソッド521.3
- 結氷/氷晶雨、手法 – 着氷。
詳しくは「品証」をご覧ください。
FT702に関する環境安全シートをダウンロードする
また、FT702LT-V22センサーはIntertekの部品認証を取得しており、UL安全規格61010-1およびCAN/CSAC22.2 No. 61010-1-04に準拠しています。